こんばんは!
今日は、<真珠の耳飾りの少女>で有名なヨハネス・フェルメールについて触れてみたいと思います。
サムネイル画像にもしている<真珠の耳飾りの少女>は、絵画に興味のない方でも、一度は目にしたことがあると思います。
この、謎めいた少女の印象的な絵を描いたフェルメールとはどういった人物だったのか?
どんな人物だった?
フェルメールは、(1632-1675年、43歳没)はオランダの画家である。
しかし、これだけの作品を残したのにも関わらず、生涯についてはほとんど不明なのです。
作品は40点近くが知られるが、その多くは当時オランダで流行した室内画で、入念な構成、黄と青を主調とする調和的な色彩などに卓抜した手腕を示した。
写真を思わせる精密な遠近法や珠のような、微妙な光の表現などから、カメラ・オブスクラの利用も憶測されている。
カメラ・オブスクラとは…ラテン語で(暗い部屋)の意味で、カメラ(写真機)の語源、
密閉した部屋の一方の壁に穴をあければ、外景が他の側の壁上に倒立して映る。16世紀以前よりこの原理は知られ、これを小型化した道具が絵のスケッチに使われていた。
一説にフェルメールが使用し、キルヒャーが改良したとも。
<<牛乳を注ぐ女>>作品紹介

この絵画は、メイドがパンプディングを作っている場面。人物の立体感などもさることながら、各所に見られる写実性、それを柔らかく照らしている光の表現など、フェルメールの優れた技量が随所に見てとれる。特に、光に照らされているパンやかごなどのハイライト部分に用いられているのは、明るい絵の具の点によるポワンティエ(点綴技法)という、フェルメールの絵画最大の特徴である。
1658~60年ごろ作 | 油彩・カンヴァス | 45.4cm×40.6cm |
<<真珠の耳飾りの少女>>

とりわけ人気が高いフェルメールの代表作。潤んだ大きな瞳と、少し開いた口元という、まさに振り向いた瞬間を写真で捉えたかのような本作は「北方のモナ・リザ」とも呼ばれている。
ターバンの青と衣服の黄色、わずかな白、そして唇の赤と使用されている色は少ないが、それが平坦な黒い背景によって引き立てられている。
この個性的な顔立ちの少女は、だれがモデルなのかわかっていないが、トローニー(不特定人物の胸像)説が有力である。
1665~66年ごろ作 | 油彩・カンヴァス | 44.5cm×39cm |
まとめ
今回、紹介したフェルメール。代表作は<<真珠の耳飾りの少女>>ですが、ほかにも独創的で素晴らしい作品ばかり。
風景がである<<デルフトの眺望>>マルセル・プルースト(フランスの小説家)に「世界で最も美しい絵画」と絶賛されてそう。
謎多き生涯を送ったフェルメール。
作品は、写実的でありながらも、どこか幻想的な雰囲気を感じます。もしかすると、イメージ戦略もあって、生涯についてはほとんど不明なのかもしれませんね。
参考:もっと知りたいフェルメール 改訂版 (アート・ビギナーズ・コレクション)